ご挨拶
皆様もお感じのとおり、近年、睡眠医療は大きな注目を集める分野となっております。
古くは新幹線における居眠り事案、近年では日本人の睡眠時間の短さなど、マスコミで取り上げられやすい話題も背景にありますが、それにとどまらず、個人の身近な健康問題として「睡眠」に関心を寄せる人々が確実に増えてきたように思われます。
また、働き方改革の推進に伴い、従業員の睡眠や健康に着目する企業も年々増加しており、社会全体として睡眠の重要性が再認識されつつあります。
医療の現場においても、国内でのICD-11の運用が目前に迫り、「睡眠・覚醒障害」を独立した疾患群として扱う新たな章が設けられるなど、大きな転換期を迎えています。これに呼応する形で、睡眠障害科の標榜に関する議論も医道審議会において進められております。
さらに、世界的にも「Sleep Health」の概念が注目され、従来の診断・治療にとどまらない、予防や予測を含めた広義の睡眠医療が求められる時代となってまいりました。
このような流れを受け、睡眠関連疾患に関する正しい知識の普及、治療方法の確立、治療薬剤や医療機器の安全かつ適切な使用法など、より実践的な睡眠医療の情報提供と研究を目的として、本研究会を立ち上げる運びとなりました。本研究会が、実践的かつ実臨床における課題に関する演題、多職種で共有可能な演題、さらには研究的視点からの演題まで、幅広いテーマを皆様と共有し、活発な議論と学びの場となることを期待しております。
本研究会の趣旨にご賛同いただきました先生方に、心より感謝申し上げます。

代表世話人 千葉伸太郎
(医療法人愛仁会 太田総合病院 記念研究所 附属診療所 太田睡眠科学センター)